人気の街、吉祥寺にヴィンテージショップをオープンされたバンタン卒業生の青木清一さん。

「ファッション業界で独立したい！」という思いを持って新潟から上京した青木さんが、夢をつかむまでの道のりをおうかがいしました。

 

 

―青木さんがお仕事をお辞めになって上京、ファッションの勉強を始めようと思ったきっかけは？

 

高校卒業後、地元新潟で土木建築関係の仕事を続けていたのですが、23歳の時にとにかく独立したい、と思ったんです。

始めは土木建築関係の仕事での独立を考えていたのですが、どうせ独立を目指すなら、やはり自分の好きなファッションでの独立がしたいな…という気持ちが漠然と生まれてきて。

ファッションの仕事をするなら東京だというイメージもあったので、勉強するのも東京がいいと思い上京しました。

 

 

―大きな決断だったと思いますが、東京での生活、学生生活はどうでしたか？

 

アルバイトと学校で忙しく、平均睡眠時間3時間の毎日で正直きつかったです（笑）

ただ、東京には出てきてよかったなと思います。

地元と違って色んな価値観の人間がいるし、今の繋がりは地元にいては絶対に出来なかった。独立してお店を持つ事を現実的にしたのは、何よりも人との出会いです。

 

バンタンに通っていた時、外資系アパレルでアルバイトをしていたのですが、そこの仲間が独立志向の強い人が多かったんです。

一緒に働いていた人が先に独立してショップを出しているのを目の当たりにしたり、話を聞いたりしていると、そこに学校で勉強している事がリンクして、自分がお店を持つ事に自然と現実味が増してきました。

 

学校生活では、バイヤーをやっていた先生がとても印象に残っています。

授業内での話が凄くリアルで、先生の実体験や、今手がけている仕事の話は刺激になりましたし、バンタンに入ってよかったと思っています。

先生とは授業外でも結構ぶっちゃけた話ができたので、東京に20代半ばで出てきて後ろ盾の無い自分がお店を出すには、立地が全てと具体的なアドバイスも貰いました。そのアドバイスを参考にして、今の店舗探しはかなりこだわりました。

 

 

 

―在学中からやりたいお店の構想は固まっていたのですか？

 

やりたいショップの構想は持っていました。サーフ系アメカジショップを作りたいと思っていて、ただ、今はこの通り全然違う雰囲気のショップをやっていますが（笑）

でも、最初持っていた構想と違ってもいいんじゃないかな。

企業や経営って、その都度軌道修正しながらやっていくものだと思うので。

 

―今のショップのコンセプトは？

 

大人が通える古着屋、居心地が良く、どこか遊びのある空間をコンセプトにしています。

僕自身、もともと古着が好きでお店に見に行くのも好きだったのですが、揃えているのはいい商品だとは思う反面なぜこんなに高いの？と感じたり、古着の事をもっと知りたいのに、何となく緊張してスタッフに聞きづらいな…と思うことがあったんです。

 

こんな風に感じた事のある人って、きっと沢山いるはずだと思います。なので、とにかくお客様が居心地の良いお店作りをしたいと思っています。

人と被らない、良い商品を揃えて、お客様と服の事はもちろん、たわいも無い事をゆっくり話して、気に入った服を見つけてもらいたいですね。

 

 

 

―これからの目標は？

毎日、一人ひとりのお客様を大切にしていきたいです。お店に来て下さる全ての方に最高の接客を心掛けていきます。

お店を出す人はものすごく沢山いますが、何年もお店を続けていくのはその中の一部。その中に残っていく為には、人と繋がっていく事だったり、お客様を大切にしていく事が何よりも大切だと思うので。

 

 

―ファッション業界を目指している方にメッセージをお願いします。

無限の可能性があるので、やりたいことを思い切ってやって欲しいです。

僕も地元で働いていた時には、自分のショップを出す夢が実現するかなんて、正直なところ自信なんてなかった。

でも、思い切って上京して、ファッションの勉強をしたり、色んな人と出会ったりする事で夢が現実になっていきました。

 

皆さんもバンタンや、そこから広がる世界の中で色々と吸収しながら、やりたい事に挑戦していって下さい！　

 

【INFORMATION】

One　：http://www.1one.tokyo/

※海外のデザインアワードにもノミネートさてれいる「One」のサイトをぜひ御覧ください！

 

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