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授業/講演会
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2016.10.04
卒業生デザイナー講演会バックレポート

918日(日)に実施されたCobittoデザイナー講演会の様子をお届けします。

 

 

お話してくださったのは、バンタンデザイン研究所の卒業生であり、現在Cobittoというファッションブランドを経営されている土江講師です。

 

 

まずCobittoとは、どんなブランドなのか。

バンタンキャリアカレッジの卒業生であり、現在は土江講師の奥様である宣さんがすべてデザインされています。宣さんは身長が147センチととても小柄な方です。

「全ての洋服がサイズを気にせず選べたら、どれだけ楽しいだろう」というデザイナーの想いから生まれました。

Sサイズに特化したブランドであり、全てオーダーメイドの受注生産を行っています。

土江講師は現在パターンを中心に行っており、従業員2名含めて4名で会社を経営されています。

 

そんなブランドの始まりのお話から、講演会は始まりました。

 

 

ブランドのイメージが湧きやすいように、実際の商品もお持ち頂きました。

 

 

ゆったりしたシルエットに見えて、ウエストの部分は絞りすっきりとした印象で、小柄な女性に向けてのこだわりが詰まっています。

これは、実際に奥様に着て頂き、微調整を繰り返しながら作られるそうです。

肩幅を少し小さめにしたり、また生地も全て上質なものを使用したりとまさに女性に嬉しい商品ですね。

 

日本の女性の平均身長は158センチと言われ、152センチ以下の小柄な女性は全体の18%です。

わずかではありますが、そういった方々の様々なニーズに沿う商品を作れる所がCobittoの強みであり、他にありません。

 

次に、Cobittoの事業運営についてもお話し頂きました。

現在、WEBと百貨店での販売を行っています。当初WEBのみで販売を行っていたそうですが、縁があり百貨店販売が始まりました。

今では、阪神百貨店や東急百貨店などに期間限定で出店しています。

 

2013年からブランドが始まり、今の売上のことなどリアルなお話を聞くこともできました。

 

 

また、講師がバンタンで学んだことやアシスタント時代のお話もしてくださいました。

 

下積み時代があり、Cobitto立ち上げに至ったわけですが、もちろん初めは思うように売上は伸びませんでした。

そんな中、お客さんに実際に商品を見てもらいたいという思いからバザールに商品を出し、それが阪神百貨店のバイヤーの目に止まり出店がきまりました。

 

また、バンタンの繋がりもあり在校生が主催のイベントに呼ばれ東急百貨店にも出店が決まります。

 

 

軌道に乗り始めた頃、広報活動にも力を入れる為、リアンプロジェクトと言われるビジネスコンテストにもチャレンジしました。

普段の業務の時間を割いてまでプロジェクトに力を入れていた為、そのこともあり従業員から辛辣な言葉を受けることもあったようです。

 

そういった苦難があり、土江講師は経営の方法も改めようと経営者の集まりに参加をしたり、経営理念を見つめ直したりと考えも変えていきました。

また、今後どう進んでいきたいのかという目標を持つということが大切だと気づくことができました。

2018年には大阪に店舗を出し、3億の企業を目指すと自身の目標も語ってくださいました。

店舗実現はとても楽しみですよね!

 

最後に、参加者の皆さんから土江講師へ向けて質疑応答も行いました。

 

経営者としての目線、デザイナー、パタンナーとしての経験談、ブランドの立ち上げに必要なことなど、普段聞くことができない話に参加者の皆さんも関心を寄せていました。

 

 

バンタンの卒業生には、有名ブランドに就職されている方もいらっしゃいますが、自身でブランドを立ち上げている方も多数いらっしゃいます。

こういったプロからの声を聞けるチャンスはなかなかないので、ご参加された方も是非今後のご参考にしてもらいですね。

また、Cobittoのこれからの活躍も楽しみにしています!!

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