スクールニュース
HOME > スクールニュース > 授業/講演会 > <産学協同プロジェクト>お取り寄せ・贈答通販サイト「47CLUB」様に、バナーデザインをプレゼンテーション!
- グラフィック・デザイン・Web
- イラスト
- 2022.02.23
- <産学協同プロジェクト>お取り寄せ・贈答通販サイト「47CLUB」様に、バナーデザインをプレゼンテーション!
バンタンデザイン研究所キャリアカレッジでは、業界をリードする企業様のご協力のもと、数多くの産学協同授業やプロジェクトを実施しています。
今回お取り組みをさせていただくのは、日本の地方新聞社が集まり、地域の商品を全国に届けるショッピングモール47CLUB様!
47CLUB 五十嵐様「発表のために、ご準備くださりありがとうございます。どのように魅力をかみ砕かれたのか、楽しみに来ました」
47CLUB 梅島様「私たちもしっかりうかがっていきたいと思います」
今回、メンバーに、バナーのデザインをご依頼してくださったのは計4事業者様です。(敬称略)
① 燻製屋 響「スモクシ」
② 麺’ズ 冨士山「吉田のうどん」
③ ヤギシタハム「サラミソーセージ」
④ 西門蒲鉾本店「博多春冠」
プレゼンテーションでは、商品を選んだ理由、ターゲット、デザイン意図を発表していきます。
<中村さん>
「私が選んだのは『スモクシ』です。手軽に食べられるアウトドアごはんを探していて、包丁を使わずに食べられるのも新しいと思います」と発表。「ターゲットは、未だ『スモクシ』の魅力が伝わっていない、アウトドア好きの20代から60代としました。既存のデザインは『スモクシ』の利用シーンがあまり想像できないと感じたので、利用シーンがイメージできるビジュアルを作りました」
デザインの構成要素は『スモクシ』のロゴと写真。食べ歩きでき、調理要らずで手が汚れない、お酒に合う、キャンプシーンでも重宝することを強調するビジュアルに。色味は『スモクシ』のオレンジと親和性のある赤茶を使用。コピーの「燻製をもっと身近に」の強調下線を串にするなど、デティールにこだわりニュータイプの燻製品であることをアピールしました。
47CLUB五十嵐様「年齢が高い方向けを想定しているようですが、デザインは若めですね」
中村さん「フェスに行くような20代、40代に刺さるといいなと思い作りました」
<西川さん>
「スモクシを選んだ理由は、私自身もお酒と一緒に食べたいと思ったからです。1000円以下で買えて味は本格的なので、お酒好きな人にニーズがあるのでは?と考えました。20代、30代の社会人をターゲットとしました。バナーはこちらです。インパクトを出すために白黒でまとめています。ポイントは、右肩上がりで入れたロゴ。手塚社長の想いが伝わってきたので、『まだ食べたことがないんですか』というメッセージを入れています」
スモクシのツヤ感を表現するため、一眼レフで撮影したそう。従来のロゴは、全体的にシャープにしてマイナーチェンジ。長方形に収めることで、ステッカー、ショップカードにも使える仕様に。
梅島様「なぜ大幅な変更ではなく、マイナーチェンジにしたんですか?」
西川さん「元々のロゴが可愛いと思ったので。可愛いポイントは残しつつ整えました」
<角守さん>
「40代、50代でプレゼントを求めている方をターゲットにしました。ホームページにも掲載されていた『燻製界の異端児』を手書き風にアレンジしています。シンプルでインパクトのあるデザインで目に留まるようにしました」と発表。
五十嵐様「まるで元からあったようなデザインですね」とフィードバック。
<大宮さん>
「お手軽にお魚を食べられることに魅力を感じたことと、富士の介という魚を味わってみたくて『スモクシ』を選びました。ピンクの背景で、インパクトを出したものです。2案目は、献立に悩む方向けに調理例を提案したものです。日常向けにも使えると思いカジュアルなフォントで和風にも洋風にも使えるようにしました」
五十嵐様「個人的に好きなのはどちらですか?」
大宮さん「1案目のピンク背景のデザインが好きです」というやり取りも。
<中村さん>
「スモクシを選んだ理由はふたつあります。魅力的な商品だから、またくし状なのも面白く、ワインのおつまみにもピッタリだと思いました」
ターゲットは、20代から50代を想定。キャンプ好きの方、晩酌をするお父さん世代にもアピールしたいと話します。購入意欲がそそられるオシャレで映えるデザインに。また、上品さ・高級感を出すため、黒とオレンジを使用したのが特徴です。
五十嵐様「なぜオレンジを選ばれたんですか?」
中村さん「商品と調和する色だと思いました。また、黒バックだと商品が映えるからです」
と、色使いや構成など細かな「意図」をたずねる質問が多くあがりました。
また、オンラインで視聴していた燻製屋 響 手塚社長は「機会をいただいて非常にありがたく思っています。僕らは燻製のプロフェッショナルなので、デザインは素人です。色んな考え方があるんだなと思い、とても参考になりました」とコメント。
<斎藤菜月さん>
「私は麺’ズ 冨士山さんの吉田うどんを選ばせていただきました。富士吉田市では、冠婚葬祭のシメや登山前に吉田うどんが食べられているそうです。なので、そのことを県外の方にも知っていただけるようなデザインを心がけました。パッと見て富士山からうどんが出ている、と分かるデザインを提案しています」
<小林さん>
「麺’ズ 冨士山さんの吉田うどんは、地元の人にとつて身近な食事です。そこで、生活に寄り添ったデザインを作りたいと思いました。力強さを重視していて男性向けのデザインです。こだわりはメインロゴに筆文字を採用し、水の流れや力強さを表現しました。また、ロゴと親和性が高い暗めの色を使いました」
ロゴをひいて見ると、富の字が実は「吉田」になっているという仕掛け。
種明かしされると在校生からも「おー!」と、静かな歓声があがりました。
「うどんの力強さやコシを伝えたいなと思っています」と力を込めます。
<廣野さん>
「私が選んだのは、株式会社ヤギシタハム様のサラミソーセージです。サラミの新たな魅力を発見してもらいたいと思い選択しました。ターゲット層は30代から50代の主婦層で、色々な料理にサラミが使えることをアピールするため、断面図をアップにしています。ロゴは、もともとあったものを手書きでトレースしています」
梅島様「デザインを考えるうえで、特に意識したことは?」
廣野さん「断面図を綺麗に見せることと、どんな料理に使いやすいということが想像できるようなビジュアルにすることです」
<折井さん>
「サラミソーセージというと、個人的には、おじさんや、おつまみというイメージが強かったので、イメージの幅を広げたいと考えました。10代から20代男女向けに、『目にサラミ』というコンセプトを考えました。これは『灯台下暗し』と同じ諺です。このキャッチフレーズを使い、若い世代に認知を広げるために、SNSでの認知を上げる仕掛けを考えました。例えば、#目にサラミというハッシュタグをつけて、『灯台下暗し』なエピソードを投稿してもらう取り組みで、本製品の認知が広がるのではないかと考えます」
「キャッチ―なロゴだと思います」と意見を伝える五十嵐様。
<渡辺光さん>
「コロナ禍で、思うように外に飲みにいけない状況が続いています。株式会社ヤギシタハム様のサラミソーセージを選んだのは、家飲みでも素敵なおつまみがあることを伝えたいと考えたから。私は大学が福岡なので、地元を想像しながら作りました。ターゲットは20代 30代、時間を使える独身男性・女性を想定しています。晩酌など、プチ贅沢で購入してほしいです。撮影では、家ならではのぬくもり感も出せたらと思いました。食べたときに、その濃厚さに驚いたので、濃厚なうま味を表現できるように工夫しています」と堂々と発表。
「視覚的にも、サラミソーセージの濃厚さが伝わってきました」と、梅島様も評価します。
<関さん>
「私は、ヤギシタハム様のサラミソーセージを選びました。理由として、お酒も好きだし、一本ずつ丁寧に手作りされていることに感銘を受けたからです。ぜひ、若い世代にも積極的に食べてほしいと思いました。ターゲットは20代女性としました。どんなにいいものでも知ってもらわないと始まらないと思うので、一目で『何これ?』と思えるような花模様で可愛らしいバナーを提案します」
<池田さん>
「西門蒲鉾本店様に、2案作らせていただきました。なぜこの商品かというとお店の長い歴史と、色鮮やかな蒲鉾を多くの人に知ってほしいと思ったからです。ビジュアルに惹かれて、制作イメージがわきました。ターゲットは、20代半ばから40代女性で、出産祝い、結婚祝の贈り物を想定しています。洗練された雰囲気で、創業108年という長い歴史を感じさせながらも今風に仕上げさせていただきました。蒲鉾を送っていただいたときの包装紙のデザインを背景に、上品な色使いでまとめています」
<飯高さん>
飯高さん「可愛いかまぼこを認知してもらいたいと思い選ばせていただきました。今、僕は保育士として働いているので、保育業界やお子さんにも広められたらと思いました」
1案目では、オリジナルキャラクターを入れたデザインを提案。
2案目は、おめでたい雰囲気を、西門さん、えびっさん、めでタイガーなどのオリジナルキャラクターと共に表現しました。
すべてのプレゼンテーションを審査して……
五十嵐様「可愛いデザインをありがとうございます。皆さんが感じられた魅力を存分に表していただき、嬉しいなと感じました。事業主さまの中には作ることに一生懸命で、デザインまで手が回らない方や、そもそも手掛けなければいけないということに気付いていらっしゃらない方もいらっしゃいます。在校生の皆さんから違った視点をいただくことで、刺激になると思います。今日はありがとうございました」とコメント。
梅島様「事業主様からも『早く詳細が見たいです』とうかがっています。皆さんにとっても、事業主さんにとっても成長の機会になればと思います」。
また指導する勝田講師も「選ばれなかったからダメだというわけではありません。兼業の際の実績、資料として作品を活用してください」と締めくくりました。
すべてのデザインが審査され、優秀作品が選抜されます。
在学中から、こうした実践的な課題に取り組めるのもバンタンデザイン研究所キャリアカレッジで学ぶ魅力のひとつですね。
どんなバナーが掲載されるのか、今からとても楽しみです!
※フォームからご予約の方には、ご予約内容の確認・準備物等のご連絡のためお電話もしくはメールにてご連絡をさせていただきます。