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インタビュー
  • グラフィック・デザイン・Web
2019.12.16
JAGDA国際学生ポスターアワード2019金賞授賞!グラフィックデザイン・アートワーク&イラストコース卒業生 チェ・ヨンジュさんインタビュー!!

先日、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会によるJAGDA国際学生ポスターアワード2019の授与式が国立新美術館でおこなわれました。

 

 

 

JAGDA国際学生ポスターアワードは、グラフィックデザイン業界における若い才能の発見と輩出を目的に2015年に創設し、佐藤卓会長の「これからのJAGDAはもっと世界と交流しないとね」という一言から、今回より国際コンペとして募集を全世界に広げての開催となりました。

 

今回のテーマは“Line”。

審査員の方々からは「自分がやるとなると“Line”は結構嫌だな…というか試されているようで緊張するなという印象。だからこそテーマをどう捉えてくるのか期待していました。」

 

「幅広い捉え方ができるとは思っていましたが、予想を超える表現が出てきました。」

 

と難易度の高いテーマでしたが、応募された作品たちは、様々な解釈でビジュアルへ落とし込まれており、世界中から応募総数1,776作品(累計2,593点)がありました。

 

そして、その中からバンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ卒業生であるチェ・ヨンジュさんがなんと金賞を授賞しました!!

 

 

 

 

 

実は、授与式前の審査員トークショーでは授賞作品の講評もおこなわれていました。

 

 

「これはユニークですね。思いつかない!審査員全員が推していました。特に審査員のラルフ・シュライフォーゲル氏は漢字が読めないけれど、“面白い”と感じていた。文字が読めなくてもそういう感覚的な部分は伝わるんだと実感しました。」

 

「このとぼけた感じ、抜け感というか、これはなかなか出来ない表現だと思います。色使いも限られた2色だけで表現していてバランスの取り方が難しかったと思います。」

 

 

「タイトルの“夫婦の縁”というのも考えさせられる作品でした。」

 

 

 

 

審査員の方々のコメントからも、今後の活躍が期待されているのがわかりますね!

 

 

 

授与式後、チェ・ヨンジュさんにインタビューをさせていただきました。

 

 

――作品のタイトルを「夫婦の縁」としていますが、“Line”というテーマをどう捉えましたか?

 

「“線”という漢字と“縁”という漢字が似ているなと感じたところからインスピレーションを受けました。私は韓国出身なのですが、韓国でも青い糸()と赤い糸()が男女の象徴として用いられる事が多いのでそれをモチーフとして取り入れたいと思いました。

Lineというテーマを、私は誰が見てもHAHAって笑えるようにおもしろく表現したいと思っていました。

私の父と母が喧嘩するとき、父はHAHAっと笑って誤魔化して、母はそんな父を見て呆れているという関係性を見てきて、これが夫婦だなと感じたんですよね。喧嘩もするけど結局二人三脚で一緒に生きている絆みたいなものを表現できればと思いました。」

 

――人の顔が“線”という漢字になっているのが面白い発想ですね。

 

「以前にクラスメイトの名前を使ってイラストを描いた事があって、それを皆んなに見せたら反応が結構良かったんです。周りの反応を見ても、これは表現として面白いと感じていたので今回取り入れることにしました。」

 

――制作で苦労した点は?

 

「テーマの捉え方やデザインを考えるのに約1ヶ月かかりました。実際に手を動かして作ったのは実は1日です。Illustratorのスキルがすごく高いわけではないので苦労はしましたが、イラストも取り入れて自分らしい表現ができたと思っています。」

 

――金賞授賞がわかったときの気持ちはどうでしたか?

 

「まさか自分が授賞するとは思っていなかったので、JAGDAのホームページを見ていたら自分の名前が載っていてびっくりしました!安来講師にご報告したらとても喜んでくれて、すごい事なんだから自信持って!と言っていただき嬉しかったです。実は、当時少しスランプに感じていた時期だったので自信にもつながったし、また頑張ろうと思えました。」

 

 

――そもそもバンタンに入学したきっかけは?

 

「日本に来てからネットワーク機器の構築や設計といったインフラのエンジニアとして働いていましたが、もともとデザインには興味があって、年齢を考えても転職するなら早いほうがいいなと調べてみたらバンタンを見つけました。一番しっかりしてそうだなという印象があったので説明会に参加したのがきっかけです。」

 

――仕事と学校の両立は大変でしたか?

 

 

「私の仕事は深夜作業もあり不規則だったので、両立は大変でした。この1年は女を捨てましたね。笑 課題も出るので限られた時間の中で制作をしてクオリティを高める事に苦労しました。その中でも同級生には刺激を受けました。皆んな仕事や大学で忙しい中でも課題を仕上げてきて、自分とは全然違う表現をしているのを目の当たりにして、切磋琢磨できる仲間がいたから頑張れたところもありました。」

 

 

――将来のビジョンを教えて下さい。

「広告などのグラフィックデザイナーになりたいです。卒業したばかりでポートフォリオもまだブラッシュアップが必要なので、これから頑張らないとですね!今のところ日本でキャリアを積みたいと考えていますが、将来的には韓国や、国は関係なく国際的にデザインに携わっていけたら良いなと思っています。」

 

――これから挑戦しようと思っている人にメッセージをお願いします。

 

「今回のコンペもそうですけど、行動してみるのが一番大事な事だなと思いました。何事でも挑戦してみてから決めるべきだと。働きながらでも週1回のスクーリングでデザインを学んだ私がこのような素晴らしい賞をいただけて自分に自信もつきましたし、デザイナーへの可能性も広がりました。皆さんも一歩踏み出してみてください!」

 

 

そして、別日に改めて作品展を観に行ったところ、

ちょうど安来講師も、クラスメイトの若月さんも偶然いらっしゃっていました!

 

当時の話に花が咲き、3人で盛り上がっていたようです。

 

 

 

 

将来はデザイナーとして活躍されることを期待しています!

 

改めてチェ・ヨンジュさんおめでとうございました!!

 

【PROFILE】

2019年バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ グラフィックデザイン・アートワーク&イラストコース卒業

 

【JAGDA国際学生ポスターアワード2019 入賞作品発表ページ】

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