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インタビュー
  • ファッション
2014.06.23
バンタンデザイン研究所卒業生『尾崎 美佑』さんが立ち上げに参画!『ダンス×ファッションの新アパレルブランド“Batch”デビュー!!』 【バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ ブロ

株式会社リーディングは2014年春夏シーズンより、ダンスシーンをベースに、ファッションを提案するファッション&スポーツブランド『Batch』をスタートします。Batchはファッション(トレンド)にスポーツ(機能美)を取り入れたスタイル&アイテムを軸に「動けるファッション」から新しいライフスタイルをプロデュースするブランドです。

今回はブランド創立メンバーの1人でもある尾崎さんにお話を伺いました!!

 

 

―今回立ち上げるブランド『Batch』は立ちあげの経緯を教えて下さい。

 

「ダンス」というものを軸にライフスタイルを提案するファッションブランドです。

文部科学省により小・中・高等学校でダンスが必修科目に取り入れられたこともあり、今ダンス人口がとても増えてきています。そういった背景もあり今まで興味を持っていなかかった方もダンスに興味を持ち、習い事としてもダンスが人気になってきています。

ただ、現状あるファッションブランドが、ダンスをやっている子たちの中でも本気でダンサーを目指していたり既にダンススクールに通っていたりと、ダンス上級者に向けてのブランドしか存在していません。わかりやすく言うと、ヒップホップテイストに寄っていてかなり本格的というデザインがほとんどです。アンケート結果では、最近ダンスに興味を持ち始めた・あるいは始めてみた初心者の方が増加している中で「どういう服を着ていいのかわからない」という声や、実際に購入するお母さんたちがショッピングモールなどで「どこで購入して良いのかわからない」という声が圧倒的に多いことがわかりました。Batchは従来に比べてもっと気軽にファッションとして着られて、もちろんスポーツやダンスシーンでも着られて、それでいておしゃれでかっこいいという今までなかった層へのカテゴリーキラーとしてブランドを立ち上げようというのがブランド立ちあげの経緯です。

 

―Batchはどんなブランドですか?

 

内容としてはファッション軸とスポーツ軸の2軸のミックススタイルで展開していきます。Batchでは機能性をかなり重視しており、ストレッチや吸水速乾などの機能素材や、パターンの切り替えで動きやすさを実現しています。ただ単にカッコ良い・可愛いに留まらず、機能性というプラスの価値を見せていきたいと思っています。現状あるダンスファッションブランドでは色味もかなり偏っているところが見受けられます。蛍光色や黒×ゴールドといった派手なカラーリングはダンス好きの人が好む傾向ではありますが、これからダンスを始めようかなという人にとっては扱い難く着る人を選んでしまいますよね。これから増えていくのは後者の方々ですので、これからダンスを始めようという方が取り入れやすく、ファッションとしても着たいと思うような服を提案できればと思います。

 

 

―結構タイトなスケジュールで進めていますよね?

 

会社の設立は2014年3月です。年明けくらいから徐々にお話を進めていましたが、S/Sの企画、ブランド認知・集客・展示会などすべてが同時進行で進んでいますし、今はA/Wの企画も進めなくてはならないので本当に時間が無い中で進めています。昨日も撮影でダンスグループの方とロケをしてきました。いろんな場所を回ってたくさんの衣装を一度に撮影し、スチールとムービーをまとめて撮ったりしてきたので1日中バタバタでした。撮影した商品写真が今日上がって明後日にはWEBアップといったように現在急ピッチで追い上げている状況です。

 

―『Batch』というブランド名はどんな意味が?

 

Batchは「一束になった、結束・団結した」という意味です。サブタイトルとして”Create one’s own future”(自分で自分の道を切り開いていく)というメッセージを加えています。Batchファッションをきっかけにダンスのある新しいライフスタイルを切り開いていって欲しいなと思います。

 

―キャラクターも可愛いですね。

 

今回、DEVIL ROBOTSのキタイシンイチロウ氏にキャラクターデザインをお願いしました。今後はグッズなどにも登場させていければと思っています。

 

―ブランド始動にあたりどのような活動をされていますか?

 

ブランド始動するにあたってはやはりプロモーションに注力しています。スポーツブランドやダンスグループといった各方面とのコラボレーションを予定しており、中でもJ☆Dee’zというこれからデビューするダンスグループの衣装提供をさせていただくことになっています。又、全国8箇所で開催されるキッズダンスイベントでBatchとしての販促活動をしていきます。その他にも2組のダンスユニットにも衣装提供を予定しており、それぞれのグループコンセプトやカラーに合わせてスタイリングを変えて違った印象をもたせる予定です。

 

―Batchは今までにない層へのアプローチになりますが、不安はなかったのですか?

 

たしかに前例がないので見えない部分も多く不安な事もありますが、そこは「新しい価値の見せ方」次第だと思っています。求めているニーズが存在するのは明確なので、必要としている方々に向けて「こんな服が欲しかった!」と思ってもらえるように頑張りたいですね。

個人的には前職が企画会社だったので仕事はコンサルやディレクションが中心でした。ですので、在庫を抱えたりという経験が初めてで、納期や数字をかなり意識していかなければならない部分は日々勉強です。自分にとって新鮮なことなのでポジティブに取り組んでいます。自分の強みも活かしつつさらに知識や経験を身につけていきたいと思っています。今まで私は「企画職」をしてきました。そこでファッション以外にも様々な企業様の仕事や、宿泊施設やレジャー施設、雑貨ブランドなど幅広いジャンルの企画・デザイン経験があるので、これを活かして多角的にアプローチしていきたいと思います。

 

 

―将来的な目標はありますか?

 

いまダンスを頑張っている子たちが「将来ダンスの経験を活かして仕事がしたい」と考えた時に残念ながらまだまだ選択肢が少ないのが現状です。自身がアーティストとしての活動はもちろんですが世界的なアーティストのバックダンサーやダンスイベントのプロデュース、テーマパークダンサー、ミュージカル俳優、振付師、学校でも必修科目として取り入れられることからも講師という可能性も広がると思っています。このようなダンスを続けてきた子たちの「出口」をつくることにも積極的に取り組んでいきたいですね。オリンピックの公開競技といった形でもできるといいな、なんて思っています。

 

―ゆくゆくは海外進出も意識していますか?

 

そうですね。将来的には海外にもと思っていますが、まずは日本でのブランド確立が先だと考えています。いま日本のダンスの評価がとても高まっています。特に丁寧で、教えるのも上手という点からも講師や大会の審査員といったポジションに日本人が採用されています。まずは「日本のダンスカルチャー」を確立させてから世界に認められるライフスタイルとして海外に持ち出せていけたらと考えています。

 

  

 

 

―バンタンでの学生生活について教えて下さい。もともとファッション業界に進むことを決めていたのでしょうか?

 

いいえそれが全然決まっていなくて・・・もともと動物が好きで小さい頃から漠然と動物に関わる仕事がしたいな、と地元の香川県でざっくり思っていました。獣医や農学も視野に入れて、動物保護などをしたいと考えていました。実はファッションや音楽・美術などで将来何かになろうとは考えていませんでした。でも興味があったし好きな事だったので、バンタン大阪校の1日体験イベントなどにちょこちょこ参加していました。参加していくうちにサマーセミナーがあるって知って、「せっかくだから東京行ってみよう」と思って。いざ参加したら「即、ここに入る!」って決めました!

 

―サマーセミナーが大きなきっかけだったのですね。

 

サマーセミナーイベントに参加するまでは大学とかも考えていたんですけどね。ファッション学部のショッププロデュースコースのセミナーに参加して、チームでショップコンセプトを考えて看板をつくって、フリーマーケットという形でお店を展開するという体験をしました。みんなで考えて夜な夜な作業をして、ファッションでこんなに熱くなれて何より楽しかったので入学を決めました。

 

―バンタンに入学することについて、ご両親様はどの様な反応でしたか?

 

最初は「何言ってるの?」と反対気味に言われましたが、真剣にこの道に進みたいと伝えたら最終的には了承してくれました。しかも「どうせファッションやるなら東京に行きなさい」って言ってくれて。近いし大阪校に通うつもりだったのですが、今思うと両親に感謝ですね。バンタン入学を機に上京しました。

 

―学生生活はどうでしたか?

 

全体的にとてもモチベーションの高い学年でした。授業の30分前には登校している人もいました。だから絶対に遅刻をしない、出席率100%を守るとかみんなで目指していた感じです。当たり前なんですけどね。クラスの環境も良かったのかなって思います。みんな意識が高く、プレゼン前はみんな泊り込みで準備をしたりしました。

 

―印象に残っていることはありますか?

 

バンタンカッティングエッジ(バンタンデビューイベント)の候補にも選ばれて、山カジュアル「山カジ」をコンセプトにショッププロデュースをしたのですが、実際にたくさんの店舗に足を運んでリサーチをしたり、実際に普段着で山を登って「山カジ」を体感してみたり、「山行ったのはいいけど、店は見たのか?」と講師に言われ慌てて店を見に行ったりしたことが印象的でした。実際にその店舗を実現するためにプレゼン資料を持ち込んで企業を回ってサンプルを貸してもらったりする交渉もしました。断られることもありましたがとても勉強になりましたね。学生でありながら「リアル」だなって。プレゼン内容や売上など総合的に投票してもらって結果的にはグランプリをいただくことが出来ました。グランプリ特典として大阪のバイイングツアーとデニム工場見学に行かせていただいたのも良い経験です。

あとは自分が入学を決めたきっかけになったサマーセミナーにもスタッフとして参加させてもらったり、他にも授業以外でも参加できるゼミには可能な限り参加するようにしてきました。どんな事でも経験になるし成長につながると思ったので。印象に残っているのはインテリア科と一緒にやったゼミですね。六本木の東京ミッドタウン内のショップディスプレイを企画しました。コンセプトや商品選定や値段比較などをしたり、学部を超えて協力して毎週企画書を提出して、良かったら実際の店舗でディスプレイとして飾ってもらえるので一生懸命取り組みました。

 

 

―バンタンで良かったことは?

 

「リアル」な声が聞けること。授業でも外に連れ出してくれる先生が多かったので、この店はなぜこの陳列なのか?なぜこの店がこれを売っているのか?など実際の市場から学ぶことが多かったです。マニュアルが無いのもいいところだなと思います。型にハマったものではなくて繰り返されるものもあれば新しく変わっていくものもあって、それをリアルタイムで学べて生の声が聞けて、ゼミやコンペなど実践できる環境で学生のうちから社会を経験できる所は今にも活きてきていてとても良かったと思います。あとは、いまも講師の方とつながれていたり、バンタン生同士の横のつながりなど学生時代に築いた「人脈」はとても大切だと実感しています。今のお仕事も講師からの紹介ですし、今もよく集まるのはバンタン時代の友達です。

 

―後輩の学生やこれから目指そうという方々にメッセージをお願いします。

 

新商品の企画や良かったら店舗採用など、バンタンだからこその経験ができる話がいろいろあると思います。今思うとたくさんあったと思うんです。そういう機会があったら絶対に可能な限り参加した方がいいと思います。全部が経験になるし、卒業後に必ず活きてきます。

あとはどんな環境にいても同じだと思いますが、バンタンは自由な校風だからこそ、やらないという選択肢もあります。そこは自分でモチベーション高く保って学生生活を送ることが大切です。恵まれた環境で結局は自分がどうするかという事だと思うので、これからバンタンでクリエイティブ業界を目指そうという方は是非頑張って欲しいと思います!

 

―これからの活躍が楽しみですね!ありがとうございました!!

 

Profile

尾崎 美佑

2009年 バンタンデザイン研究所 ファッション学部バイヤー科 卒業。

企画会社を経て株式会社リーディング・企画職として新ブランドBatchの立ちあげに携わる。2014年S/SよりBatchスタート。

 

Batch

HP URL: http://batch-tokyo.jp/

HP Online Store: http://batch-store.com

 

 

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