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- サウンド・DJ
- 2014.08.11
- イベントバックレポート「mouse on the keys 川﨑 昭 講師 - これからのサウンドクリエイターの在り方 -」【 バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ ブログ 】
先日おこなわれた、バンタン講師も務めていただいているmouse on the keys川﨑 昭氏を招いての講演会レポートをお伝えします。
自身のバンドmouse on the keysでもアーティストとしてのご活躍はもちろんのこと、ほとんどの曲を制作されており、個人としてもCM楽曲などを数多く担当されているサウンドクリエイターとしてのキャリアもお持ちの川﨑氏。
前日までツアーをおこない、翌日からはブラジルへの出発を控えている中、駆けつけてくださいました!
テーマは『これからのサウンドクリエイターの在り方』。
川﨑氏自身の活動を軸にお話いただきました。
社会人経験した後に「曲をつくる」ことを目的にクラシックピアノを習い始め、自身のドラムと交えた作曲を目指していたそうです。
同時にDTMというデジタルでの楽曲制作もおこなっていました。
「はじめはストラヴィンスキー“春の祭典”など、自分の好きな作曲家の楽譜を見ながらDTMで打ち込むといった方法で練習してきました。僕はドラマーなのでピアノがそんなに弾けません。しかし、DTMツールの力を借りて現在のような作曲方法に辿り着きました。」
DTMソフトはLogicを使用しているとの事で、メンバーとも共通のソフトでやり取りし、各々練習をしてからスタジオで合わせてレコーディングへという進め方だといいます。
話は活動の中心となっているバンドmouse on the keysについて。
事務所には所属せず、個人でインディペンデントとして活動している中で世界各国からのオファーが絶えない人気ぶりです。そのオファーの源となっているのが、なんとyoutubeのリスナーからだといいます。
ページにあげる為の作品のクオリティにも徹底的にこだわり積極的にバンドの音楽や映像を公開することで、そのドラムとピアノを組み合わせたインストゥルメンタルという特徴的な音楽スタイルを外へ外へ発信していった事が成功につながったとの事。
今までの再生回数はなんと25万回以上!
またドラマーとして様々なアーティストとの方のサポートメンバーとしても活動している川﨑氏。
レコーディングやライブ・コンサートのサポートとして、益若つばささんのプロジェクトMilky Bunny・JOYさん・Akeboshiさん、RADWIMPSの野田氏のソロプロジェクトillion他、たくさんの歌モノ楽曲からCM音楽まで、最近ではトークショーなどへも参加されています。
今回は実際にLogicを使って即興で作曲の様子をデモンストレーションいただきました!
あっという間にカッコ良い音が出来上がっていきます!
そんな幅広く活動されている川﨑氏には実はバンタンでも講師をしていただいています。
その中で将来のサウンドクリエイターを目指す方々へ伝えようとしている事、それはクリエイターにとって大切な『コンセプトメイキング』です。
「モノをつくる時には『客観的』でなくてはなりません。自信をもって作った曲も、一度客観的にみて“聴く人にとってはどうなのか”と考えてみる。また新しい概念(ジャンル)をつくるためにはどうしたらいいのか、果たして新しいとは何なのか、将来自分を売り込んでいくために必須の圧倒的な「オリジナル性」を確立するためにとことん考え、トライ&エラーを繰り返すことが大切です。そのために文化、歴史、思想、国、ジャンル、ルーツなどが実は曲作りにすごく関係あったりします。」と川﨑氏。
川﨑講師の授業は、毎回が川﨑氏自身の今までの経験で培った作曲方法から実際に仕事に結びつけるまでのノウハウが満載で生徒からも大人気です!!
今や日本のみならず世界をフィールドに活動している川﨑氏ですが、世界を駆けまわってきて感じたのは音楽活動をしていく中での日本と諸外国の捉え方の違いだそうです。
海外に招かれるライブなどの中には政府から直々に依頼をもらうこともあり、「好きな事を追求することによって世の中に認めてもらえるようになりたい」という川﨑氏のかねてからの夢を実現するにあたっては実は海外での経験と実績も大きかったようです。
「今までの数々の歴史的ヒット曲のようなものをなぞらえたエンターテインメント的に王道な音楽をつくるもの一つですが、個人的には誰もやったことのない新しい概念を生み出すことの方に挑戦したいと思っています。アヴァンギャルド的な音楽ですね。
今までの音楽を解体して組み直して常識を覆すというか。はじめはその価値を知らなかったり気づいていない人ばかりでお金にならない時期もありますが、自分の中の信念をもって続けていれば、結果はついてくると自分自身の経験から学びました。
今後はもっと皆さんが驚いてもらえるようなアプローチができないかと自分の中では色々アイディアが浮かんでいます。」とこれからの音楽活動について語る川﨑氏。
作曲方法から世の中へのアプローチ方法や実際の活動方法が現在の形になるまで、実は20代の期間に悩みながら続けてきた経験があってこその今があるといいます。
「僕も悩んできたから、皆にはなるべくショートカットできるような方法をお伝えできればと思っています。クリエイターとして世の中に認めてもらおうと思うのであれば独りよがりでは難しいです。根本は好きなものの寄せ集めで良い。でもそれをどういう形でアウトプットして世の中に伝えるか、聴いた人がどう思うか感じるか、俯瞰で一度“自分をなくして”みる冷静さも必要です。ぜひ頑張ってください。」と参加者へのエールをくださいました!
そんな熱い講演をしてくださった川﨑氏。
これからの活動がより一層楽しみですね!ありがとうございました!
バンタンのサウンドクリエイターコースでは川﨑講師はもちろんのこと、一緒に夢に向かってサポートしてくれる講師陣が揃っています。
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