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- 2017.06.03
- VANTAN通信.com<社会人編>第2回
<社会人編> 第2回 クリエイター変革期の到来
これまでずっとものづくりの世界は、この道一筋○十年・・・といった職人的なイメージが強くありました。1日のうち8時間以上を練習や訓練に費やすような生活を10年以上続けてやっと一人前と認められる、いわばピアニストやオリンピック選手のような存在。それはその人の名前を言えば多くの人が知っていると頷き、ぜひとも彼と一緒に仕事がしたい!と指名で依頼がくるようなクリエイターのレベルです。長い時間その辛い訓練に耐えて精進して登りつめてきた努力を考えると、100万人いたら1人の逸材というレベルでしょうか。
社会人になって数年、転職を考えている方には今さらそんなこと言われても現実味がない・・・と気が遠くなってしまうような話です。クリエイティブ業界はそんな職人のような人材が求められる時代が長く続いていましたが、ここ3~5年は少し変化してきたようにみられます。
それはいくつかの分野・業界をまたいで複数のスキルをもったクリエイターの在り方。
たとえば、カメラマンの橋本 塁さんはDOTブランドSTINGRAY(スティングレイ)のプロデューサーであり、DJという一面も持ち合わせています。このようにフォトグラファであり映像クリエイターでもある、ファッションデザイナーでもありグラフィックデザイナーでもある・・・といった具合に、2つもしくは複数の顔(特技)をもつことが当たり前になる日も近いのではないでしょうか。
他にも、女優でありフィギュアスケーターである本田 望結さんや芸人であり芥川賞作家である又吉 直樹さんなども2つの顔をもって活躍している今の時代を象徴しているような方々だなと感じています。
これらは、1/100(カメラマン)×1/100(ファッションプロデューサー)×1/100(DJ)といったように複数の特技を持ち合わせることで=1/1,000,000に相当するという考え方です。今から上には上がいる「職人」の道を目指すより、複数の特技をもつことで、時間の短縮だけでなく自分だけの武器を備えることができるので、経験値の高い職人的クリエイターとはまた違ったベクトルで、若手クリエイターが活躍できるひとつの形になってきたように思います。
バンタン卒業生にもいくつかの顔をもちながら活躍されている方々がいますのでご紹介します。
【バンタン卒業生】
■長久 允さん 映像学部卒業
CMプランナー×映画監督(電通)
■柿本 ケンサクさん 映像学部卒業
映像作家×写真家
■森永 邦彦さん ファッション学部卒業
ANREALAGEデザイナー兼経営者
この考え方はこれからキャリアアップをしていきたいと考える方々にも当てはまるので、クリエイティブ業界への就職・転職を考えている方は押さえておきたいポイントですね!自身の今までのキャリアや経験もクリエイティブ業界で活かせる方法はないか、これから何を勉強しようか、考えてみてはいかがでしょうか?
発行:バンタンデザイン研究所
キャリアカレッジ 入学事務局
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