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インタビュー
  • ファッション
2016.10.30
スタイリストコース卒業生 松井 弥樹さんインタビュー

20169月に卒業したばかりのスタイリストコース卒業生 松井 弥樹(まつい ひろき)さんのインタビューをお届けします。松井さんは現在、大学4年生で、スタイリスト 伊藤良輔さんのアシスタントをしています。

 

■スタイリストに興味を持ったきっかけは?

今大学4年生なのですが、大学3年生の頃、映画を観て、ふとやりたいと思いました。

「この服は誰が作ったのだろう」ではなく、「誰が用意して着せたのかな?」という点に興味が湧き、どんな人の仕事だろう?と調べて、スタイリストという仕事があることを知りました。

母はアパレルの仕事をしていて、おしゃれです。「服には気を使いなさい」と言われて育ったこともあって、ファッションはもともと好きでした。

好きだけど、このブランドがどこのもので、何十年代のもので、ということまでは詳しくなくて。

当時は、そこまでファッションの世界に入り込めていない自分がいました。

 

■バンタンを選んだきっかけは?

大学3年生の夏に、いよいよ何をやろうかなと思った時に、映画を見たことがきっかけとなって、久々に動きました。

「大学は親に学費を払ってもらっているし、ここまできて辞めたくないな」という気持ちがあったので、Wスクールができるところを探して、バンタンに出会いました。

母も「できるならやってみなさい」と言ってくれました。

 

大学では経営学を学んでいます。バンタンでも行っているアクティブラーニングをいち早く取り入れていた大学で、そこに興味を持ったのと、元々人とコミュニケーションをとることが好きだったので、この大学を選びました。

経営の勉強を続けたことで、ニュースを見たり、社会問題に興味を持ったりすることができました。社会背景はファッションにも影響しているので、大学を辞めなくて良かったと思っています。

 

■バンタンの授業はどうでしたか?

講師の吉野先生の生き様、人間道を知れたことがこの学校にきて一番よかったと思うことです。自分の周りにはいないな、面白いな、と思いました。

先生が熱心じゃなかったら、続けることは難しかったと思います。

 

あとは、ファッションの歴史の授業に、とても引き込まれました。

それを知っていると深い仕事をできるようになりますね。

例えば、「こういう年代のこういうものを持ってきてほしい」といわれた時に、パッとそれを持ってこられるかどうか。仕事では、そういったことを求められるので、今のものだけ知っていてもダメだと思います。

 

クラスメイトも、自分の目標ができている人が多かったので、「普通の大学とは志が違うな」という感じがしました。グイグイ、ベタベタした感じではなく、居心地がよかったです。

 

■スタイリスト伊藤良輔さんのアシスタントをされているそうですが、お仕事はどうですか?

1ヶ月経ちましたが、どんどん大変になります。深夜2時に終わって、朝5時集合ということも2〜3回はありました。CMの撮影で夕方4時〜朝7時までだった時、僕の師匠である伊藤さんに「態度に疲れが出ている」「もうちょいがんばれ」と注意されました。でも「自分のために言ってくれているな」というのを感じます。よく、師匠の自宅にお邪魔して、話をさせてもらっています。どこが足りなかったか、どんどん聞きたいので、自分から聞いて駄目だったことをクリアにすることを心がけています。

大変だけど、師匠の方が大変。何をするにも師匠の顔があるので、失礼のないように、汚さないように、勉強しています。

 

■仕事内容は?

プレスルーム(展示会場)を回ったり、撮影に行ったり、師匠が打ち合わせの時に返却の準備をしたり、いろいろしています。

アイロンは絶対にかけるので、もっと早く練習しておけばよかったと思いました。

服は借り物であり、商品なので神経を使います。扱いが雑だと怒られることもありました。

 

あと、これからスタイリストを目指す人は運転もできるようになった方がいいです。

 

現場では、うまくいかないですし何をしていいかわからない状態になって、体力よりもそういう気持ちがつらいな、と思います。

 

でも、大変だというのは聞いていて、わかっていたので、辞めたいとは思いません。

 

―嬉しかったことは?

編集の方や現場の方に、挨拶をしたときに「久々に来た」と言われたのが嬉しかったです。

久しぶりに元気な奴が来たなって。

話しかけてもらえないと悔しいですし、「話しやすいな、元気いいな、感じがいいな」とみんなに思ってもらえるくらいもっとがんばらないと、と思います。

 

「服が好き」と言っても服だけで業界が成り立つわけではなく、人が存在しての服なので、まずは人を一番大切に。そこから服だなと思います。

コミュニケーションがとれないとこの仕事はやっていけないですね。

 

―大変なことは?

パソコンでのリサーチが大変です。リサーチ力は大事だな、と思います。

自分のリサーチ力がまだ足りていなくて・・・。

自分の好きなテイストだけでは全然足りないです。

今の時代的に、ひとつのことに特化しているよりも、なんでもできる方が仕事になる、というところがあるので、電車の移動や帰りの道でも、サラリーマンの服装や、若い子がどんなことをしているのかなどを、気をつけて見ています。

 

■これからの目標は?

映画がきっかけでスタイリストに興味を持ったので、いつか映画の仕事をやりたいと思っています。

あとは「服を作れたらいいな~」というのも思っていて。もしも服が作れたら、自分で作ったものを出演者に着てもらえますし、ブランドも持てますし。夢は広がります。

 

■業界に向いている人はどんな人?

やる気と想いがある人。

あとは運や出逢いも大切だと思いますね。

 

■これからバンタンに入ろうと思っている人にメッセージを送るとしたら?

学んだら、現場に出た方が良いと思います。チャンスはあるので、ぜひ参加してみてください。

 

先生たちも親身で、アットホームなので、わからないことは聞きやすいですよ。

現場で活躍している方ばかりなので、積極的に質問した方が良いと思います。

 

 

 

授業作品

【テーマ】
映画「ディーン、君がいた瞬間」
James Dean(
ジェームズ・ディーン)の役を演じた、Dane DeHaan(デイン・デハーン)をイメージしたもの。

【ポイント】

James Deanが当時抱えていた、孤独さや寂しさを表現しました。
黒で統一する事で、孤独の怖さを出したかったです。
オリジナリティは出さずに役に完全に近づけられるように心がけました。

この作品のモデルは役者を目指している幼馴染です。
このように、同じ業界でやっていく仲間と切磋琢磨しています。

※モデル 藤井草馬(フジイソウマ)さん

 

これからのご活躍を楽しみにしています!

 

ありがとうございました!!

 

 

PROFILE

松井 弥樹(まつい ひろき)さん

1994年 東京生まれ

2013  4月 4年制大学経営学部に入学。

201510月 バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ スタイリストコース入学

2016  9月 バンタンデザイン研究所  キャリアカレッジ スタイリストコース卒業

現在スタイリストアシスタントとして修行中。

 

 

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