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- ファッション
- 2024.01.24
- 【在校生インタビュー】ブランドコンテストグランプリ受賞の瀬戸さんにインタビュー!
今回は、VANTAN CUTTING EDGE2023ブランドコンテストにてグランプリを受賞された、現役学生の瀬戸 大地さんのインタビューをお送りいたします!
*VANTAN CUTTING EDGEとは、学内で行われるコンペを通過した人だけが出場できるファッション・ヘアメイクショー展示会のことです。
───ブランドについて教えてください!
ブランドの名前は【GANIZANI】です。とにかくパンチのある言葉を使いたいというのと、僕のルーツでもあるアフリカのザンビアの言葉から決めました。
とはいえ僕、ザンビア語が全く分からないので、母に色々候補を出してもらって決めたんですが、言葉の意味については当初あんまりしっくりきてなくて(笑)
‘’ガニザニ’’って、ザンビア語で「考える」という意味なんですけど、なんか内容薄いな~って最初は思ってて(笑)音の響きは最高だったんですけどね。
最終的には、コンセプトを詰めていく過程で、名前と意味がしっくり来た感じです。
───かなりお母様が協力的だったとか。
そうですね。母もファッションが大好きですし、自分で言うのもあれですが、めちゃくちゃお洒落なんですよ。
Instagramもしていて、自撮りやコーディネートを投稿しているんですが、本当にカラフルな色物が似合うんですよ!
そういうファッションを楽しむ姿を小さい頃から見ていたから、僕も服が好きになったんだと思います。ブランドのLOOK撮影の時も、母がモデルさんを見つけてきてくれて!
道歩いていたら、僕のイメージする雰囲気のモデルさんだったから声掛けたって!(笑)
───ブランドコンセプトは自身のバックボーンが影響しているそうですね。
はい。でもどちらかというと、母からの要望がそのままブランドコンセプトになったところがありますね。
僕は日本とザンビアのハーフなので、デザインの中にアフリカの民族衣装のエッセンスは取り入れたいとは思っていました。
ただ、それ以外にも母が外国人なので、日本の一般的な洋服のサイズがしっくりこないことや、着たい服が似合わなかったり、そもそも体に合わなかったりが多かったらしくて。
なので、少しサイズアップできるなど、着る人が自分の着たいように考えながら着られる服を作りたいと思ったことをコンセプトにしました。
そういう意味で、ザンビア語の「ガニザニ」がようやく馴染みました。アフリカの民族衣装って、大きいゆとりのあるデザインのイメージですよね。
でも実際生地は伸縮性の無いものが多いんですよ。だからこそ、首回りなどを大きく作るんですよね。ハーフであるからこそ、そういう民族衣装と日本で着られるようなデザインを融合した洋服を作っていきたいです。
───バンタンに入学されたきっかけは?
完全に友人がきっかけです。
もともとファッションは好きだったし、母と一緒に幼稚園の頃からファッションバトル見たりしていましたが、正直ファッションを仕事にしたかったとか、服飾の学校に通う気持ちがあったかと言われたら微妙なところでした。
でも、ある時友人と飲んでいた時に、勝手に学校説明会に応募されたのですよ(笑)
もうこれは「きっかけ」にするしかないかって思って、参加したのを覚えています。
───バンタンに入学を決めた理由や、仕事との両立について教えてください。
僕、普段は京都の酒造メーカーで蔵人として働いているのですよ。
なので、できれば京都の学校に通えたら一番良かったなと思っていました。
でも、土日が休みのため、休みに通えるという点やパターンソーイング、オリジナルデザインの勉強が1年でできるという点が魅力だったこともあり、バンタンに入学を決めました。
───バンタンに入学して良かったことを教えてください
一番良かったなと思う事は、色んな人と知り合えたことで、普段とは違うコミュニティが広がったことですね。
特に卒業生と知り合えたのは僕の中で大きかったです。
バンタンの卒業生は、卒業後フリーで活躍されている人や、自分のブランドで活躍している人が多いので、そういった方々や現役のデザイナーである講師からのアドバイスはとても参考になりました。
今回のCUTTING EDGEの作品も、たまたま知り合った卒業生がささっと一部パターンの作成をしてくれて(笑)
いろんな方々のおかげでグランプリを貰い、Asia Fashion Collectionの審査員席に座るという経験までさせてもらえました!
───在学中、心がけていたことはありますか?
とにかく「食らいついていく」です。
やっぱり自分の作りたい洋服が作れるというのが楽しいですし、学ぶモチベーションになります。
授業で作らないデザインも自習の時間に作って、講師にフィードバックをもらったりしています。
社会人だと仕事などで忙しい場面なども多いとは思いますが、できるだけ学校に行く。
学校に来たからには、質問することを恐れず分からないことは分からないと言う。
とにかく学校に行って学ぶ、という事は心がけていました。
さらには、「妥協しない」ことです!
特に、CUTTING EDGEの作品作りでは何度も気持ちが沈みかけましたが、やっぱり自分のデザインした服をモデルさんに着て歩いてもらい、最後に観客のみなさんに挨拶するのが目標でもあり夢だったので、自分の全力を作品に出し切りました。
───今後の目標はありますか?
日本酒が好きで蔵人になったので、今の仕事は続けていきたいですが、それと並行してオリジナルデザインの服を販売していきたいですね。
今まで販売は一切していなかったので、これからは少しずつ受注販売とかできたらいいなぁって。実際、CUTTING EDGEの後、衣装を買いたいって言ってくれる人も出てきたので実現させたいと思っています。
あとは、いつか自分の家族やパートナーはもちろんですが、好きな芸能人に衣装として来てもらいたいです!
特にハリウッドで活躍される俳優やミュージシャンに着ていただけたら最高ですよね!
───これからご入学される方へメッセージをお願いします!
僕は友人に半ば強制的に背中を押された感はありますが、「迷っているならまずやれ」に尽きます。
あとは、僕自身が講師や卒業生に助けられたからこそ言えることではありますが、コミュニケーションを取るなど交流も大事です。
社会人になって、新しいコミュニティを作ることや、自分から話しかけるなどのアクションを起こすハードルって高く感じますが、そういった繋がりから新しい発見が必ずあります。
今回のCUTTING EDGEだって、最初は出場する予定はなくて、同じクラスの友人が誘ってくれたことで出場することを決めました。
コンテストに向けて一緒に自習したり、切磋琢磨したりすることはすごく励みになりましたし、パワーをもらいましたね。
そして結果的にグランプリをいただけたので、あのとき誘ってくれて本当に良かったなと感謝しています。
自分の知らないものを教えてくれる、自分の知らない世界を見せてくれる存在ってすごく大事だと思いますし、そのためにも同期との出会いを大事に、やりたいことはやってみるという思い切りを大事にしてください。
■ 瀬戸 大地(Taichi Seto)(ALEX)
月桂冠で蔵人として働く傍ら、デザイナーとしてGANIZANIを立ち上げる。
「考える」というザンビア語の意味をもとに、着る人が自分なりに解釈して着こなしを変えることのできる服を生み出している。
また、自分のルーツからアフリカの民族衣装のテイストをリアルクローズに落とし込んだデザインが特徴。
Instagram:ganizani__official
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