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- ファッション
- 2015.01.05
- 卒業生『木村 翠』さんが立ち上げに参画!非日常を日常に取り入れる新アパレルブランド“iici(イイチ)”デビュー!!』 【バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ ブログ】
株式会社iiciは2015年春夏シーズンより、ファッションからアパレル雑貨までを提案するファッションブランド『iici』をスタートします。
今回は卒業生でブランドのファッションデザイン全般を担当する木村さんにお話を伺いました!!
―『iici』立ちあげの経緯を教えて下さい。
元々、バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ卒業後に自分の名前のブランド「MIDORI KIMURA」で活動していましたが、個人でおこなっているということで企業との交渉がうまくいかないことや、自分の発信したいスタイルと顧客のニーズとのギャップに悩んでいました。
また衣装製作の仕事が増えていったこともあり、自分のブランドはやめたほうがいいんじゃないかなって思っていた時に、現代表取締役の宮原さんが自分の作品をみて、ビジネスを始めたいって!声をかけていただいたのがキッカケです。
洋服以外のアパレル雑貨など自分一人ではできないことも、会社としてであればできるな!と思いました。
―iiciはどんなブランドですか?
iiciとは、「I=わたし、お客様」と「ici=フランス語で“ここ”」という意味の造語です。iiciを通じて、お客様のライフスタイルを一緒に作っていってくれたら、という願いが込められています。自分のブランドでやっていた時は、始めは友人などの知り合いから始まっていて、洋服は可愛くて綺麗で着れればいい、という方が多かった気がするんですね。もっとこだわりのあるデザインをしたいのと、一般的なニーズに応えないと…という点で悩んでいました。
その一方で、衣装では思いっきり自分のデザインを表現できる。実際、iici立ち上げ前の最後の展示会の時は、20着→8着に出展数を減らし、自分の色を全面に出したデザインにして。友人などは買ってくれなくなるかもしれないないけど、きっと気にいってくれるひとがいるはずって!iiciというブランドでは、そんな非日常の中に日常を感じられるデザインを伝えていきたいと思っています。
例えば、ドレーピングをいっぱい使って、またはアシンメトリーを取り入れて。パッと見では「わたしにはちょっと…」って敬遠してしまうようなものでも、「いいから着てみなさい!」って(笑)着てみると意外としっくりくるし、デザインも気にならない。例えば全面にドレーピングをたくさん使ったワンピースも、後ろのデザインをシンプルにすることなどで、「非日常の中に日常を感じる」デザインを作ったりしています!
iichi 2015 S/S -
https://twitter.com/iici_inc
-立ち上げたばかりですが現在はどんな活動をしていますか?
元々個人でやっていた衣装制作の仕事を継続しつつ、今度、roomsとmanicolle tokyoマニコレへの出展が決まっています。まだまだiiciとしての作品が少ないので、まずはしっかりとアイテムを増やしていかなければと思っています!
あとは、バッグなどのアパレル雑貨制作も徐々に進めています。いまはクラッチバッグデザインをしていますね!
※参考リンク
rooms:http://www.roomsroom.com/jp/index.html
manicolle tokyo:http://manicolle.com/
-そもそも木村さんはどうしてファッションの道を志したのですか?
わたしは元々、大学で家政建築科を学んでいました。メインは建築の方で、ある講義の中でファッションのコレクション映像見る機会があったんですね。その時ビビッときて、「これがわたしのやりたいことだ!」って思っちゃったんです(笑)それからはもうファッションのことばかり考えていましたね。建築の卒業制作課題も、先生に頼んで、ほとんどファッションの内容にしてもらいました。
すぐに行動を移して、バンタンには次の年、大学4年生の時にWスクールをしました。わたしにとってはファッションのことを勉強する週1日が幸せでした!一番早く来て、一番前に座って。全日制で通学している人から遅れているという認識があったからこそ、それ以上に吸収してやろうって気持ちで挑みました。
わたしにとってバンタンの良かったことは、『オープン』であること。講師やスタッフとの垣根がなく、大学にはない相談しやすい環境が良かったと思います。最後に教室で小さなファッションショーしましたが、その時はヘアメイクなども自分たちでしました。いまは、他の分野のひとたちと交流できる環境が広がったと聞いて、わたしの時もあったらと良かったのに!!!ってすごく思います。
-卒業後はすぐにブランドを?
いえ、1年間しか勉強できなかったこともあって、とりあえずアパレル企業の販売として就職しました。勉強しながら自分の作品を作る時間はしっかり持とうって。これは自慢じゃないんですけど(笑)実は入社1年目でとても怖い店長の下で働いて、会社で2番目の売上をあげたんですね。
そうしたら周りからは店長候補だ!って雰囲気になって…。このままじゃ服作りの方向と離れていってしまうという気持ちから、1年経たずに辞めてしまいました。
わたしが勉強していたことを知っている友達からブックカバーの制作を頼まれて。それを知った他の友人からポーチやマフラーの制作を頼まれて。と徐々にお願いしてもらえることが増えて、「じゃあ自分のブランドやってみよう!」って思いました。
-建築を学んでいたことは、いまに活かされていますか?
そうですね!とっても活かされていると思います。iiciでは衣食住、ライフスタイルを一緒に作ってもらいたいと思っているので、そのひとが「どんな空間で」「どんな状況」でといったことを想定したファッションデザインを考えています。
以前、名古屋のあるファッションコンペに入賞したこともあるんですが、その時のデザイン画の形式は建築科時代の書き方だったんですね。逆にそれが新鮮で目に留まったんじゃないかな、って経験もあります。
ファッション制作としての勉強経験はあまり長くとれていないですが、それまでの経験も含めて自分の持ち味かなって思っています。
-木村さんの『夢』ってなんですか?
聞いちゃいます?(笑)パリコレにオートクチュールとしてブランドを出したいです!
ファッションの道を志した時から、ずっと変わっていません。いまでも衣装を作っていたりするとき、ふと「これってパリコレに通用する服なのか!?」って自分に問いかけたりして、制作していることがしょっちゅうあります。コレクションの映像を見ることは自分にとって『癒やし』でもあり『焦り』でもあります。本当、わたしファッションのことばっかり考えているんですよ(笑)
元々、『不言実行』タイプだったんですが、そこはバンタンに入って変わりました。いまは『有言実行』で目標を口に出して言っていくことで、周りのひとも巻き込んでいきたいと思っています!
-最後に、今後ファッション業界を目指す方へメッセージをいただけますか?
「情熱」と「行動力」さえあれば人も、実力もついてくると思います。アパレル業界ってとても華やかな楽しいイメージがあって、でも裏では大変なことが沢山ある。
その理想と現実のギャップをクリアしていけば欲しいものは手に入ると思います!ギャップは最初が一番大きい。けれど踏み出すことさえできれば、あとはどうやって縮めていくか。技術もちりも積もれば山になります。
キャリアカレッジの様な週1日で学ぶ場合、教えてもらったことを忘れてしまってもいいと思います。
その度に、もう一度聞いたり調べ直したりすればいい。自主課題をやったりして、1つずつ、クリアしていくことが大事なことだと思います!
|バンタンデザイン研究所 キャリアカレッジ
www.vantan-cacreer.com
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