昨年開催された「PLAYLIST」の卒業展示会から約1年。

参加メンバーの４人が再集結し、「REPLAY」をテーマにした作品の展示会が11/11~13の3日間、原宿デザインフェスタギャラリーにて開催されました。

 

 

個々が再演したいものや捉え直したいもの、思い出を再現するという意味が込められている「REPLAY」展。

当日は幅広い年齢の方が足を運んでくださり、賑わっていたそうです！

 

ほんの一部ではありますが展覧会の様子や、卒業生の個性あふれる作品をご覧ください！

 

 

■ema/はくろ

 

 

『7匹』

 

「子供の頃に好きで何度も何度も読んでいた、7匹の子やぎの絵を描きました。今改めて考えると少しグロテスクな話ではありますが、小さな頃に感じていたポップさも表現したかったので、リアルなタッチとポップな色味で表現しています。また、イラストにシールを貼るのも好きだったので、子やぎはシールを貼り付けたようにしているのもポイントです」

 

 

 『色褪せ』

 

「誰かの記憶の中に現れるぼやっとした記憶を、色褪せた写真のような色で表現しました。特定のモデルがいるわけではなく、何か思い出した時に浮かんできそうな女性のイメージです。煙と女性が多重露光のように重なるような表現は、ぼやけた記憶をイメージしています」

 

 

■Kiku

 

 

『音楽のなる木』

 

「自分の思い出をリプレイするという意味を込めて、学生のころからやっていた吹奏楽の曲のモチーフを使い、グラフィックデザインっぽい現実ではありえない面白い形にしようと思い制作しました」

 

 

 

「宇宙の音楽、交響曲第2番『ビッグ・アップル』、オリエント急行 などの曲をメインのモチーフとし、自分の担当していたサックスなど全体として音楽のモチーフで統一しました。セロハン紙を貼り合わせることで、ステンドグラスのような色合いを表現しています」

 

 

『麦城』

 

「こちらも自分の思い出をリプレイするというテーマです。北方謙三『三国志』の中でも特に印象に残っている関羽の死ぬ場面を絵として表現しました。全体としてはかっこよさ・雄大さを出していますが、躍動感は排除し、死に際しての静けさを表現しようと思い、あえて白黒のみで表現してみました。(麦城は関羽が最後に死を迎える場所です。全体としては樊城の戦いとして有名な戦いです。)」

 

 

■ぽん

 

 

『いつかの路地』『呼応』『受験生再来』『部活動』『またね』『ぴんく』『夢現』『遠い街』『自由帳から』『新潟』

 

「パネルに描いたほとんどの作品については、思い出されることの不揃いさ、不確実性をテーマに描きました。自分の記憶の印象で描いたものや、かつて撮影した写真を参考にして描いています。また、私が小学生時代に作ったキャラクターを搭乗させてみたり、受験生時代にやっていたことの再演をしてみたりもし、記憶の集合を表現しています」

 

 

『塗り重ねられた記憶』

 

「こちらは、今回作品作成にあたってパレットとして使用した紙皿を切断し展示したものです。はじめの方に作られた色は新たな色にかき消されています。元は3枚の紙皿だったものは、切られて再配置されたことで、いつ、どの絵を描くのに使ったものか曖昧さが増し記憶そのものに近づいたように思います」

 

 

■九撫(KUMO)

 

 

『PEACE PIECE』

 

「世界平和への願いと、世界の現状を表しています。廃材の発泡スチロールをどこかの大陸や土地にそれぞれ見立て、それをバラバラに展示し、そのバラバラのピースの上にキレイに収まった姿をシーツのハギレに再現しました。発泡スチロールの裏に塗料を塗ったものを、そのままハンコのように布に写しています。世界をパズルに例えるならば、一つ一つのピースに個性はあっていいけれど、同じ一つの地球の一部であることを忘れずに仲良くハマりたい。そこで本来の地球の在り方をリプレイしました」

 

 

 4人それぞれの思い出が詰まった作品の数々でとても素敵な展示会でした！

 今後も皆様のますますのご活躍を期待しております！

 

 

 

 Instagram：https://www.instagram.com/van.tan2020/