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- 2022.07.22
- グラフィックデザインコース卒業生 門井隆盛さんにインタビュー!
<卒業生インタビュー>クリエイティブ・ディレクター門井隆盛さん
バンタンデザイン研究所キャリアカレッジには、さまざまなバックグラウンドを持つ在校生・卒業生が学んでいます。
今回は、2019年にグラフィックデザインコースに入学され、2020年に卒業された門井隆盛さん。
コピーライターとして広告制作キャリアをスタートさせ、10年以上前からクリエイティブ・ディレクターとしてご活躍されております!
そんな門井さんに、ご入学のきっかけからご卒業後の活躍までお話をうかがいました。
――― ご入学のキッカケは?
クリエイティブ・ディレクターとして長年広告制作をしてきました。
しかし、コピーライター出身なので、もともとデザインは大好きで興味がありましたが、勉強したことはありませんでした。
絵は苦手という意識があったんです。でも、2015年からビジネススクールに通うようになり、自分が苦手なことでも学べばできるようになる実感が湧いて、デザインの勉強にもチャレンジしてみようと思いました。そこで、社会人でも通えるデザインスクールを探したところ、Photoshop、Illustratorを効率的に教えてくれるバンタンデザイン研究所キャリアアカレッジを選びました。入学したのは48歳のときです。
――― 数ある専門校の中かから、バンタンデザイン研究所キャリアアカレッジを選んでくださった理由は?
週1回、日曜日の授業なので、週末だけで学べるというのが大きなポイントでした。また、バンタンデザイン研究所で働いている知人もいたので、スクールに対して良いイメージを持っていました。
恵比寿にあるので、通うのに便利なのもいいところですね。
――― 印象的だった授業は?
Photoshopの練習で、いろんなものからパーツを切り取ってコラージュするという課題がありました。
非常にシュールで、SNSに投稿して友人たちと盛り上がったことを覚えています。
――― バンタンデザイン研究所キャリアカレッジでは、100%現役のプロフェッショナルが講師を務めています。現役のプロフェッショナルに教えてもらうことで、良かったと感じる点はありますか?
実務をやっている人とそうでない人では、話の説得力が違うと思います。リアルな体験から教えてくださっているという点で、非常に良かったです。
――― 現在の職種クリエイティブ・ディレクターとは、具体的にどのようなお仕事なのでしょうか?
企業の課題を解決するために、「誰に、どうして欲しくて、そのためにどうするのか?」を考えるのがクリエイティブディレクションです。
そのためには、まずその企業、ブランド、製品・サービスについてしっかりと知る必要があります。企業について調べることはもちろん、ビジネス環境分析をして、より深く課題を理解する必要があります。
これをやるためにはビジネスの知識も必要だと思います。その次に伝える相手が現状は(企業やブランド、製品・サービスに対して)どんな気持ちで、そこからどんな気持ちになってもらえたらいいか?
つまり伝える相手の現状とあるべき姿のギャップ=課題を「気持ち」や「感情」として考えます。そのためには伝える相手のことを深く理解・共感する必要があります。
どんな風に思っているのか?そこからどんな気持ちになって貰えばいいのかというゴールが設定できたら、そのために、どんなコミュニケーションをすべきかを考える。それがアイデアです。
笑ってもらうのか、感動してもらうのか、切ない気持ちになってもらうのか、その時によって違うと思いますが。その気持ちを動かすのがクリエイティブの役割です。
――― お仕事で、喜びを感じるときは?
例えばCMを作って、世の中に出ていき、ポジティブな反応が返ってくるとき。そして、お客さまから「ありがとう」と言われると嬉しいです。
――― バンタンでの学びが今のお仕事に活かされている点は?
3つあります。
まず、企画書を作るときに、これまでデザイナーに頼んでいたPhotoshopの作業を、自分でできるようになりました。
それと、デザイナーに指示を出す時にも「こうしたらできる」というロジックが分かるので、より明確で具体的に話せるようになりました。
さらに、デザイナーは自分ができないことができる人たちだと実感できたおかげで、デザイナーに対してこれまで以上に尊敬の気持ちを抱くようになり、協業する上でのコミュニケーションがとても円滑になりました。
自分がいつも指示を出す側の人間で、いわば何かを教えるような立場というだけではなく、時にはデザイナーの人たちにPhotoshopやIllustatorの使い方を教えてもらったりする、よりフラットで対等な関係を築けるようになりました。
未だビギナーレベルではありますが、仕事でも、Photoshop、Illustratorを使わない日の方が少ないくらいです。
――― 「リスキリング」の重要性について、注目が集まっています。社会人にとって学び続けることは必要だとお考えですか。
そう思います。自分は、40歳を過ぎてからビジネススクールに通い始めました。
そのきっかけは、当時、クリエイターとしての仕事では、それなりの実績や成果も出せるようになっていましたが、転職をして事業会社のインハウス・クリエイティブ・ディレクターになったときに、いかに自分がビジネスを理解していないかを痛感しました。
それまでの自分は「クリエイティブだけ知っていればいい」と思っていましたが、経営企画やマーケティングなど、自分の知らないことがたくさんあることを思い知らされて、より良い仕事をするためにはクリエイティブだけじゃダメだと危機感を覚えました。
実際に、ビジネススクールで学んだおかげでクリエイターとしての仕事の質も変わったと感じています。
デザインを勉強することについても興味はあったものの、絵には苦手意識があったため、なかなか学び始める決心がつきませんでした。
でも、ビジネススクールでそれまで全く知らなかったことを学び、できるようになった経験から、トライしてみようという気持ちになりました。
学ぶことは足りない自分と向き合うことであり、辛い部分もあります。
しかし、世界には自分が知っていることより、知らないことが多いのだから、素直に謙虚に好奇心を持って新しいことを学んでいけば、きっと新しい自分に出会えると信じてトライしてみることが大事だと思います。
――― 入学を検討する人に、バンタンデザイン研究所キャリアカレッジをオススメしていただけますか。
はい。短期間で集中的に学べるのが、いちばんの魅力です。
社会人にとっては、短期間というのもポイントだと思います。
学ぶことが多く大変だった部分はありますが、基礎的なことを凝縮し、スキル取得の手ほどきをしていただけてありがたかったです。
大人になってから利害関係のない友だちを作ることは、なかなかできないと思いますが、キャリアもバラバラの20名のクラスメイトと知り合えました。
授業で、名刺を作る課題がありましたが、同じ講義を受けて、同じツールで作っているのに、違う作品ができあがることがめちゃくちゃ面白かったです。
すべての人はクリエイティブであることが分かりました。それぞれのスタイル、アイデアを持っているので、「自分が思っていることだけが正解ではない」という気付きも得られました。
――― 今後、どんなことに挑戦していきたいですか。
Photoshop、Illustratorは使い続けたいですし、上手くなっていきたいです。もうひとつ、動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」を覚えたいと思います。
バンタンデザイン研究所キャリアカレッジに通うまでグラフィックに対してコンプレックスがありましたが、PhotoshopやIllustratorができるようになり、 実務においても学んだ効果を実感することができました。
これからも学ぶことにより、新しい扉を開けていく感覚というか、新しい自分に出会うことを楽しんでいけたらと思います。
2017年、中国・上海にて、中国が肥満大国世界一になり社会問題化していた頃に、
その原因の一つと考えられていた食生活の急激な変化による、砂糖の過剰摂取問題へ人々の関心を向けてもらうためのプロジェクト。
英国オックスフォード大学で「聴覚と味覚の関係性についての研究」をしている研究者とコラボレーションをして、
音楽を聴くと甘く感じる「音の甘味料=Sonic Sweetener」を作られました。PR予算はほぼゼロでしたが、世界中のメディアに取り上げられ、中国国際広告賞のGOLD、イノベーションのアワードであるECI AwardのSilverを受賞。
SNSでたくさんの誕生日祝いのメッセージをいただいた際に、感謝の気持ちを込めて作られたスマイルマーク。
目のところがイニシャルのtkになっています。
ゼロコロナ政策でロックダウン中の上海の人々のために、友人から依頼を受けてDJ Mixをオンライン配信用に提供された時のアートワーク。
家にいたままでも体験できる「内なる宇宙への旅」をコンセプトにしていたので、上海の街並みに惑星が見えます。
【PROFILE】
クリエイティブ・ディレクター / ブランド・ストラテジスト(MBA 経営学修士)
https://note.com/kadoi/archives/2021
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