スクールニュース
HOME > スクールニュース > 授業/講演会 > クリエイター講演会『クリエイティブが楽しくお金になる方法』バックレポート
- グラフィック・デザイン・Web
- イラスト
- 2016.07.09
- クリエイター講演会『クリエイティブが楽しくお金になる方法』バックレポート
6月26日(日)に行われたビジョントラック講演会の様子をレポートします。今回のイベントは『バンタンプログラム』の一つとして在校生、入学予定者を対象に行われました。
『バンタンプログラム』とは・・・
クリエイティブの総合校であるバンタンならではのプログラムです。外部から講師をお招きし、普段の授業+αのクリエイティブな情報を得られる特別授業です。
ファッション、ヘアメイク、グラフィック・WEBデザイン、イラスト、フォト、映像などの分野で授業外の枠でクラス関係なくコミュニケーションを図れる場でもあります。
今回の講師は、数多くの有名なイラストレーターが所属するエージェント、ビジョントラックの代表である庄野氏をお招きしました。
バンタンにも何度かお越し頂いており、学生からも好評の講師です。今回は、「クリエイティブが楽しくお金になる方法」というテーマで講演して頂きました。
自分が作ったものがいかにお金になるのか、なぜお金になるのかを知ってもらうため、また楽しく好きなことを仕事にしてもらいたいという思いがありこのテーマになりました。
まず冒頭に、1億9千万円という額。これは一体何の数字でしょうかと始まりました。
社会人の生涯年収という答えもある中、実はラインスタンプで一番稼いでいる人の額だそうです。
今の社会でラインは当たり前のコミュニケーションツールとなっています。
その身近なもので、競争は激しいですが、これだけのお金になるのはとても夢がありますよね。
参加者の皆さんも目を輝かせて話を聞いていました。
次に、なぜそんなお金になるのか。一番気になる所でもあります。
ビジョントラックにも年間2千万円稼ぐクリエイターが所属しています。雑誌の表紙を手掛けることも多いそうですが、金額は約10万円程です。
それでも自分の名前を知ってもらえることが重要だそうです。
雑誌には必ず名前が載ります。だれでも見れて自分の作品が多くの人に見てもらえる場になり、そこから仕事につながります。
また、マーケティングも重要になります。
有名なスターバックスを例に、どこにスタバを作ったらいいのか、自分のデザインをどういった所にもっていったら受けがいいのかなど考え広告はデザインされます。
自分のデザインを欲しがってる人に欲しいタイミングで届けることが大切なのです。
デザインやイラストはアイディア次第で可能性が広がります。
評価されると次の仕事に繋がり、おもしろいと思ったいい仕事は連鎖するといった内容に参加者達は関心を寄せていました。
次に、庄野氏が実際にスカウトしたイラストレーターの話をして頂きました。
この方と8年程前からの知り合いですが、今やファッションマガジンなどで特集される人気のイラストレーターです。
なぜこんなにお金を稼げるようになったのか?
それは、絵一つでもターゲットを決め、コンセプト通りのデザインをしているからです。
ひと目で伝えたいことがわかる、これがお金になる秘訣です。
アーティストとイラストレーター(デザイナー)のちがいにも通じることがあり、アーティストは仕事の依頼が無くても自分が表現したいものを作ります。
イラストレーターは、依頼を元に作る人。クライアントのメッセージを伝えることが重要になります。
依頼者のメッセージを魅力的に伝えないと買ってもらえないですし、それが出来る人が活躍できるイラストレーターになれるのです。
またデザインをする上で、個性をだすことも重要です。バンタンの卒業生であるANREALAGEのデザイナー、森永氏をもとにお話ししてくださいました。
最後に、活躍できるクリエイターになるための秘訣を教えてくださいました。
一つ目は、技を磨くこと。バンタンの特徴でもありますが、リアルな環境の中で勉強できる場所があるのだから、そこで技を磨く他ありません。
二つ目は、相手本位になること。自分がクライアントの立場になった時にどういうものを求めているのか考えることが大切です。
三つ目は、好きなことをとことん楽しむこと。
好きなことをそれなりにやるのではなくてとことん楽しむことが大事、それが個性にも繋がります。
私達の身の回りに溢れているクリエイティブなものがどれくらいのお金になるのか想像もつかなかったですが、
少しでも可能性が見れて学生たちも今後のモチベーションにつながったのではないでしょうか。
また、今学生の方達も卒業してからが本番ではありますが、今から意識して取り組めることもたくさんあります。
この機会で活躍できるクリエイターに成長していってほしいですね。