今回はバンタンデザイン研究所・キャリアカレッジのグラフィックデザイン学部の修了課題プレゼンの様子をお伝えします。

 

この修了課題のテーマは「日本の伝統工芸品＆職人技の活性化プロジェクト」という壮大なものです。

 

近年の日本の伝統工芸品の衰退や、職人の減少が危惧されているという背景のもと、外国人観光客をターゲットに現代のライフスタイルに沿って伝統工芸品をリブライディングするプロジェクトです。

日本独自の文化や技を活性化させようという狙いで、商品化からプロモーション展開を企画しました。

 

 

ひとりひとり企画書をもとに、広告によるリアルショップのプロモーション案をプレゼンします。

1年の集大成となるプレゼンテーションだけあって、皆さんとても気合の入った面持ちで発表がスタートしました。

 

 

 

日本の酒樽をモチーフにした飲料水。使用後は湯呑みになる仕組みです。

 

 

 

結婚式などで使用される「水引」をテーマにした商品企画。ストラップや、フライヤー。

 

 

 

「和傘」を世界に広げるプロジェクト。

 

 

 

世界的に人気を博した80年代のアニメ【AKIRA】のデザインを「屏風」に落とし込んだ商品展開。インテリアや、パーティーをする際の仕切りとして海外のライフスタイルに馴染ませる目的です。

 

 

講師陣から高い評価のあった「漆器」に焦点を当てたブランディング計画のプレゼンです。

 

 

１つ目は、日本食に興味を持つヨーロッパ圏の外国人をターゲットに「Soup Stock Tokyo」とコラボし、国際展示会（JAPAN　EXPO）での展開案。

２つ目は、オリジナルのリアルショップ案として、「Sikki」という漆塗りのショップのブランディング、プロモーション展開の企画をプレゼンしました。

ブランディングしたショップを人気の観光スポットであるスカイツリー付近に展開、店内で漆塗りの体験を通じて購買を促進するという、リアルなマーケティングに沿った非常に具体的な計画の発表でした。

 

一つのテーマについてそれぞれ多種多様なアイデアを出し、それをデザインとして表現する学生の皆さんの姿に感動を覚えました。

 

また、自分の思い描いているコンセプトを他の人に伝えること、表現することの難しさも伝わってきました。

講師の方々から厳しいお言葉もありましたが、丁寧にアドバイスを頂きました。皆さんの卒業後の将来に繋げてもらいたいです！